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外断熱関連ニュース    神奈川県外断熱ネットワーク勉強会のご報告

2010年4月16日神奈川県外断熱ネットワーク勉強会のご報告
築33年8ケ月のオフィスビルが省エネ改修で甦った!<.p>

〜耐震 外断熱改修をして一番驚いたのは社員であった〜

神奈川県外断熱ネットワーク勉強会
日時 : 平成22年4月16日(金) 14時 開場 17時 開会
会場 : (株)紅梅組会議室
横浜市西区戸部本町9番18号
TEL 045-322-6106 FAX 045-316-6506

会場への案内表示
神奈川県外断熱ネットワーク勉強会には、神奈川県下だけでなく東京からも約40名が集まり、(株)紅梅組 河上末廣取締役の司会で始まりました。

司会 河上末廣取締役
最初に村田幸男代表取締役より、環境・省エネ時代を迎えて建物を簡単に壊さない、エネルギーを無駄にしないとの思いから自社ビルの耐震化、外断熱改修に至った経緯と今後について力強く挨拶がありました。

主催者代表挨拶 村田幸男代表取締役
NPO法人 外断熱推進会議事務局長 堀内正純が挨拶しました。
主催者挨拶の後、河上末廣取締役の講演がおこなわれました。

講演 河上末廣取締役
築33年8ケ月のオフィスビルが省エネ改修で甦った!〜耐震 外断熱改修をして一番驚いたのは社員であった〜
報告 田村浩一(外断熱推進会議事務局次長)
 横浜市西区戸部本町にある(株)紅梅組(創業大正13年の神奈川県では老舗の総合建設業URL http://www.kobai.co.jp )の本社ビルは新潟地震後に改正された建築基準法では耐震強度が不足していることが指摘されていた。

改修後の本社ビル
耐震診断の結果では「地震の震動及び衝撃に対して倒壊し、又は崩壊する危険性がある」とのシュアーな指摘であった。そこで、先ずこの耐震診断(鉄筋探査 テストピース採取 圧縮強度試験 中性化試験などがその内容である。)に基づく耐震補強工事が検討され実施された。

耐震補強工事
この工事には足場工事や補強工事など巨額な費用が発生する。足場があるならこれを利用した断熱工事ができないか。担当者はその可能性を検討した。かねてより外断熱工法の良さは理解していた。たまたま国土交通省の補助金制度「平成20年度既存住宅・建築物省エネ改修緊急促進事業」の趣旨に合うことからかなり急な作業であったが対象条件の(1)既存住宅及び住宅以外のオフィスビル等の建築物等の改修であって、対象事業の要件としては

@非住宅については、エネルギーの消費量が、改築前に比較して建築物全体で概ね10%以上削減されるものであること。

A省エネ改修にかかる事業費が1000万以上であること。

B平成20年に着手し平成21年度中に事業が完了すること。

C改修後1年間エネルギー消費に関する報告を行うこと。

があったが申請をした結果、10倍以上の競争率であったが、補助金が交付されることが決定した。補助金制度や助成金制度がよく利用されるが助成金制度はあまり厳しい審査がなく申請すれば下りることが多い、に対して補助金制度は趣旨や条件が厳しくハードルが高いことに注意しなければならない。しかし、国の補助金・助成金制度は社会資本の充実の為に多いに利用すべきである。

断熱改修の仕様としては1.外断熱改修工事(屋上断熱工事を含む)と2.複層硝子取替え工事の2つである。1.外断熱改修仕様としては、壁は「エコサーム70mm」(テラコ透湿型外断熱工事)、屋上は「マックパネル50mm」で2.複層硝子取替え工事はアタッチメント付き複層硝子とした。この結果、計算上の熱損失係数Qw/m2Kも大幅に改善された。工事は平成21年10月1日に開始し平成21年11月20日に完工した。

完工後は丁度冬季にさしかかり、筆者は平成22年4月中旬に本工事の成果を聞く機会を得たが、一次エネルギーの削減率は改修前に比べて約64%と報告され驚くべき数値となった。驚いたのは建物でなくそこで執務する社員も、である。

冬場暖房を切って帰宅し翌日朝出勤してもオフィスは暖かい。冬場も暖房はしていない。かつてのビルとは様変わりだ。ホテルのような快適な空間。その成果を体感した社員は幸福である。  

そろそろ法定耐用年数のきた建物や築年数の古い耐震補強の必要な事務所ビルは多い。本事例を機に【耐震補強 外断熱工事】が改築の主流になることを願っている。建物の耐用年数が延び、外断熱化により快適な執務空間が得られ、かつ、省エネ、CO2 削減に寄与する方法はこれしかないと断言できる。

本報告時にトップよりコメントがあった「この事例が国全体の動きになること」を望んでいるとの指摘は筆者も同感である。

オフィスビルの消費エネルギーは電気料金で代表されるが本改修工事完工後は@「基本料金」を下げる。言い換えると最大需要電力(デマンド)を抑えることによる「契約電力」の見直し、

Aピークカットやピークシフトによる「電力料金」の削減が実現した。

このオフィスビルは電力デマンド監視システムを導入し日常的に消費電力を監視している。このシステムは社内の省エネ意識や環境意識の向上に役立っていることは導入前は考えられなかった側面である。

(株)紅梅組の担当者はこの事例から実感した外断熱工法のメリットとして

1.躯体の輻射熱利用による温熱環境の改善は抜群。
2.ぬくぬくと布団の中にくるまっている感じ。
3.内部結露がない。
4.耐用年数が延びる。
5.ヒートアイランドの抑制になる。
6.LCCの低減。

を挙げている。

なお、詳しくお知りになりたい方は(株)紅梅組のHPからお願いすると良いと思います。

(追)この報告は「神奈川県外断熱ネットワーク」(平成22年2月に結成)の勉強会として 4月16日に開催された報告会中、(株)紅梅組の講演の抄録である。

文責 田村浩一(外断熱推進会議事務局次長)
講演後、会場の参加者から多くの質問が出されました。講師の河上取締役は、一つ一つの質問に丁寧に答えていました。

会場風景
続いて、外断熱推進会議堀内正純事務局長より、4月1日に東京都庁での猪瀬福知事との意見交換内容と耐震 外断熱改修の必要性について講演が行われました。

講演の中で、堀内事務局長は外断熱推進会議が外断熱設計監理を行ったホームタウン南大沢のその後について報告したあと、東京都の耐震診断及び耐震工事が予算化されているのに殆んど行われていない実情を話し、耐震化と外断熱改修をセットで行うことを提案しました。また、神奈川県外断熱ネットワークと同じように東京でも「東京都外断熱ネットワーク」を設立し、外断熱新築の推進と外断熱改修、耐震化と外断熱改修を行うことを提案しました。

外断熱推進会議事務局長 堀内正純 
最後に、外断熱改修向きのダクトレス熱交換換気システムの紹介をパッシブエネルギージャパン代表取締役 ドイティンガー クリスチャン氏が行いました。秋葉原のビルでの施工写真など、RCビル、マンションの外断熱改修時に対応できる高性能な熱交換換気装置(熱回収率91%)について紹介があり、会場からも多くの質問がありました。

パッシブエネルギージャパン代表取締役 ドイティンガー クリスチャン氏
「神奈川県外断熱ネットワーク」の勉強会終了後、横浜駅近くの居酒屋で熱い議論が続けられ、懇親を深めました。

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